知らないことが多い!役立つときが必ず来るかもしれない斎場に関する雑学を紹介
斎場に関する雑学をご紹介しますが、斎場は主に火葬場が併設されているお通夜や葬儀式、そして告別式を一貫して執り行うことができる公営の葬儀場についている名称です。
火葬場は火葬だけでなくお通夜や告別式など葬儀全般を執り行うことができる施設を完備しているところが多く、葬儀社が提供するセレモニーホールとは異なり一か所でお葬式全般を執り行えるメリットもあります。
なお、東京都は民営の斎場が多くありますが、その他の地域は公営の斎場が多いようです。
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知らないことが多い!役立つときが必ず来るかもしれない斎場に関する雑学を紹介
- 斎場の定義は?何をするところで何が出来るのか
- すぐにお通夜も出来る斎場がほとんど
- 斎場内はお通夜のあとにはお葬式もとり行われる
- 市区町村が運営するのは公営の斎場になる
- 斎場によっては予約がインターネット経由でも可能
- 実は亡くなる前の危篤状態で斎場を予約することも可能
- 斎場に飾られる蓮の花は極楽浄土へ誘う
- 斎場で振る舞われる料理は遺族の心を和らげる
- 祭壇に飾るお花を事前に斎場に指定することも出来る
- 斎場で読まれるお経は宗派によって違う
- 無宗派層の受け入れている斎場は多くなってきている
- 民間の斎場ではお寺などと連携しているところも
- 初七日や初めてのお盆の集まりにも使える斎場
- 斎場によっては近くに住んでいる人は割り引きされる
斎場の定義は?何をするところで何が出来るのか
亡くなった方との別れの場として「斎場」という言葉を耳にしたことは、少なからず一度はあるのではないでしょうか。
しかし斎場とはどういった場所で、何をする場所なのか具体的に知っている方は多くはないでしょう。
ここでは斎場について簡単に紹介いたします。
斎場とはもともと神仏を祭るための清浄な場所を指す言葉で、通夜・告別式など葬儀の儀式を執り行われる場所として定義されていますが、葬儀場・葬儀会館・セレモニーホールと呼ばれることもあります。
大きく分けて、各自治体が運営する公営のものと民間企業が運営する民営のものがありますが、公営のものには「火葬場」が併設されていることが多いのが特徴です。
その他の設備には大きく違いはなく、葬儀の儀式以外にも遺体を安置できる霊安室や遺族の控室・会食場など葬儀に伴う設備が揃っている所が多いです。
ただ、細かい設置設備の違いなどはありますので、利用を考える際にはよく確認することをおすすめします。
すぐにお通夜も出来る斎場がほとんど
身内が亡くなったら故人を弔うために通夜や葬式を行う必要がありますが、多くの場合葬儀会社に頼み葬儀会場の手配など色々なことをやってもらうことになります。
そのため依頼する葬儀会社はしっかりと選ぶことが大切ですが、大切な人の死はとても大きなことなので動揺してしまい思うように選ぶことができないこともあります。
そういったことのないようにするためにも利用する葬儀会社は事前に決めておくことが重要ですが、すぐにお通夜もできる斎場が殆どでしっかりした葬儀会社は直ぐに手配をしてくれるのでそれほど心配することはないです。
料金体系に関しても細かく教えてもらうことができるので金銭的なことについて心配することもありませんし、どのような形で葬式などを行うのか事前に打ち合わせを行うので安心です。
このようにすぐにお通夜もできる斎場がほとんどで設備も整っているのでこの点は不安に感じることもありませんし、わからないことがあったらスタッフから話を聞き疑問を解消するようにした方が良いです。
斎場内はお通夜のあとにはお葬式もとり行われる
斎場内はお通夜のあとに葬式も取り行われるのが一般的です。
お通夜はなくなった方を偲び、家族や友人が最後の別れをする場です。
斎場内の式場ではなくなった人の遺影や供花が飾られ、参列者が心静かに祈りを捧げることができます。
お通夜の場では、故人の生涯や功績に思いを馳せるとともに共に過ごした思い出を振り返ることで、参列者の心に深い感慨が生まれるのです。
お通夜が終わった後にはお葬式が行われることが一般的です。
葬式では故人を供養し、最後のお別れを行うための儀式が執り行われます。
故人の遺族や親しい人々が喪主となり、弔辞やお別れの言葉が述べられます。
宗教的な儀式や読経が行われることもあるのです。
参列者は亡くなった人への感謝や哀悼の意を込めて、最後のお別れをします。
斎場内でのお通夜とお葬式は、関係のある人々にとって、大切な儀式となります。
参列者は、亡くなった人とのつながりや想い出を胸に、心を込めて故人を送り出すことができるのです。
このような形式によって、偲ぶ場としての斎場内の重要性が示されるのです。
市区町村が運営するのは公営の斎場になる
市区町村が運営する斎場は公的資金、税金を使って設立と運営が行われていますので、基本的にはそこに住む市民が利用するための施設となっています。
市民でなくとも利用する事は出来ますが、その場合には少し割高になりますので、お近くの斎場と料金やサービス等を比較して自分に合った方を選ぶようにして下さい。
公営ですから民営で見られるような豪華なオプションやプランはありません。
スタッフも市の公務員ですし、必要最低限のシンプルな葬儀プランによって運営されています。
サービスには見劣りする部分もありますが、何よりも料金が安く、火葬場と一体化している事が多いので、時期によっては予約が取れず日程を先延ばしにしなければならない程人気です。
火葬場が併設されている場合には、街の中心部から離れた郊外に設立されている事もしばしばですが、便利さを求めないのであれば問題はありません。
故人を決して華美にではなく、控えめに静かに送り出したいという人の支持を集めているのが公営の斎場です。
斎場によっては予約がインターネット経由でも可能
斎場は日本の古来から存在する業種であることから、伝統的なものを重要視されてきました。
このような背景から予約の申し込みには旧来型の電話やファックス、営業マンへの問い合わせなどしか手段が無い時代が長きにわたって続きました。
そんな中で時代の要請に応えるためにここ数年でデジタル化が急速に進み、インターネット経由でも可能な斎場が増えています。
公式ウェブサイトにアクセスして予約フォームを開けばカレンダーが表示され、空いている日時を選択でき、必要事項を入力して送信すれば登録していたメールアドレスに通知メールが送付されます。
そこに記載されている認証URLにアクセスすれば、予約が完了します。
多くの斎場ではインターネットのほか、従来柄の電話やファックスによる予約も受け付けており、デジタルデバイスの操作が苦手な方でも申し込むことが可能です。
また、斎場の利用が必要になるのは突然であることが多いですが、そんな時に多様な方法があるのは安心です。
実は亡くなる前の危篤状態で斎場を予約することも可能
命にかかわる病気や怪我を負った患者さんを受け入れている病院は葬儀社と提携していることが多く、亡くなられた場合にはサービスが紹介されることがあります。
その中でも実は亡くなる前の危篤状態で、斎場の予約をすることも可能です。
多くの病院ではベッドや人員の不足が続いており、もしもご遺体の搬送が滞った場合に病院内に留めて置く余裕が無いことがほとんどです。
時間が経過するほどご遺体の状態は悪くなっていくばかりですが、病院側でそれに対処するのが難しいのも現状です。
そこでもしも亡くなられた場合にご遺体を斎場へと移動させてお通夜や火葬などを速やかに実施できるように、危篤状態からでも斎場を予約することが可能です。
もちろん奇跡が起きて回復して命を取り留めることがあった場合には、キャンセルができるので安心です。
病と闘っている最中に斎場の用意をするのは恐縮するところですが、万が一の事態にしっかりと備えられるように準備をしておきたいところです。
斎場に飾られる蓮の花は極楽浄土へ誘う
蓮の花は古来より日本文化や仏教において特別な花として大切にされてきました。その美しい花は斎場に飾られることで故人を送る儀式においても重要な象徴となります。
その生命力によって池や湖の中から泥や濁りをかき分けて咲く姿が、心の中の悩みや憂いを乗り越え、清らかな心を持つようにという願いを込められています。
故人の冥福を祈りながら斎場に飾られる花は、極楽浄土へと誘う象徴とされます。仏教では極楽浄土は苦しみから解放され、穏やかで幸福な境地であるとされています。
その花びらが泥の中から清らかに咲く姿から、人々の心を清らかな境地へと導く力を持つとされるのです。故人の遺志を継ぎ浄化を促す大切な役割を果たすのです。
斎場に飾られる花はただ美しいだけではなく、それが持つ深い意味が人々の心を動かし平安を願う場でもあります。
故人への哀悼の念とともに花を見ることで、生きる意味や目的を考えさせられることもあります。
人は皆一度限りの人生を生きる中で、喜びや悲しみ、苦悩や成長を経験します。そのような人生の営みでも、穏やかな心と清らかな精神を持つことの大切さを教えてくれるのです。
斎場で振る舞われる料理は遺族の心を和らげる
斎場で振る舞われる料理は、お腹も心も満たされることから、遺族の心を和らげるのに役立つのではないでしょうか。
心が弱くなると、ネガティブな気持ちが増幅してしまいますが、食事をするだけでもそれが和らぎます。
精神的に弱まっているときに空腹はよくありませんが、斎場で振る舞われる料理を口にすることで、空腹が解消して心も落ち着きます。
斎場に集まる遺族の気持ちは人それぞれ違いますが、残念な気持ちや寂しい気持ちを抱いている人が少なくないのは確かです。
空腹のまま斎場を後にすると、ネガティブな気持ちを抱いたまま帰路につくことになります。
食事をしてから帰路につけば、少なくとも引きずったまま帰ることはなくなります。
決して楽しい食事の場ではありませんが、美味しいものを口にして味わい、言葉を交わすことはできます。
食事は心身の源で活力に繋がるものですから、悲しいときにこそ美味しく食べて、元気になれることが大切ではないでしょうか。
祭壇に飾るお花を事前に斎場に指定することも出来る
故人を葬儀で送り出す際に祭壇の周りや斎場の入り口等に供えられているお花を供花と言います。
そこには故人の冥福を祈る気持ちが込められ、それによって故人の霊を慰めるという意味を持っています。
お花の種類に特別な決まりはないものの、和と葬儀のイメージを連想させる白菊をメインとした構成がかつては一般的でした。
しかし近年では故人の好みや遺族の意向等を踏まえた洋花も柔軟に取り入れられるようになり、バラが好きであったならバラを供える事が出来ますし、色もとりどりで赤でもピンクでも好みの物を斎場に指定する事が可能です。
種類や色はもちろん、その供え方も指定出来るので、ただ単に整然と供えるのではなく、こういう風にしたいという希望があればそれも一緒に相談して下さい。
故人との関係性によっては参列者から供花を送る事も出来ますが、いきなり送りつけるのではなくて、事前に送って良いか遺族に相談の上快い返事がもらえたのなら華美ではない控えめな供花を送るようにして下さい。
かつては2つでワンセットという形を取っていましたが、今は1つでも大丈夫です。
斎場で読まれるお経は宗派によって違う
お経は簡単にいうとお釈迦様の教えをまとめたもので、葬儀で読まれることで故人を無事にあの世へ導いたり、安らかな眠りにつけるような役割があります。
通夜や告別式等で訪れた斎場にて耳にした時にはどれも同じに聞こえますが、実は宗派によって異なっている事に気づいている方は少ないのではないでしょうか。
仏教には長い歴史の中で考え方などが分派され様々な宗派が誕生しており、天台宗・曹洞宗・真言宗・浄土真宗などが有名です。
その考えの違いなどから、葬儀を行う時に用いられるお経が異なっているのです。
基本的には個人や遺族が信仰している宗派に合わせて執り行われますが、無宗教の方にも対応してくれる斎場もあります。
特に親しい人との別れは出来るだけ避けたいところですが、「死」は平等に誰にも訪れます。
作法や意味を理解し、それにならって見送ってあげることも故人へ対する愛情ではないでしょうか。
不幸ごとは急に訪れることも多いので、自分や家族の宗派など、一度確認してみることをおすすめいたします。
無宗派層の受け入れている斎場は多くなってきている
無宗派層の受け入れている斎場は多くなってきているのです。
近年、宗教の多様性が広がる中で、無宗教層が増加しています。
無宗教の方々は、伝統的な宗教には所属せず、宗教的な儀式や行事を行わないことが特徴です。
そのため葬儀や告別式においても、無宗教のスタイルを選択する方々が増えています。
このような社会の変化に対応して、多くの地域で無宗教の受け入れに対するニーズが高まっているのです。
無宗教の方々も、自分や家族の意向に沿った形で葬送を行いたいという希望があります。
そのため、斎場や葬儀場で無宗教のスタイルに対応した設備やサービスが提供されるようになってきています。
無宗教の受け入れに対応するため、斎場では宗教的なシンボルや装飾を控えめにしたり、宗教的な要素を排除したりする工夫がされているのです。
無宗教の葬儀スタイルに合わせたプランやサービスを提供することで、無宗教層の方々に寄り添っています。
無宗教の受け入れが進むことで、個々の価値観や信念に合わせた葬送が実現できるようになりました。
それによって、故人や遺族の意向を尊重し、より心に残る形での別れが可能になっています。
このような変化は、社会の多様性を受け入れる姿勢の表れとも言えるでしょう。
民間の斎場ではお寺などと連携しているところも
民間の斎場は、お寺などと緊密に連携している素晴らしい場所です。
これは現代社会において、宗教的な背景を持たない方々にも、大切な方のお葬式を心から送り届けるための重要な架け橋となっています。
民間の斎場と寺との連携によって、様々な利点がもたらされています。
まず第一に僧侶や信者が、遺族と共に葬儀の執り行いや追悼の儀式を行ってくれることが挙げられます。
これにより亡くなった方の魂が安らかに旅立つことを願うとともに、遺族は悲しみに包まれた心を癒すことができます。
また連携することで宗教的な儀式に馴染みのない方々にも、仏教の教えや心の豊かさを知る機会を提供できます。
これにより宗教に対する理解が深まり、多様な価値観を尊重する社会の構築につながるでしょう。
さらに民間の斎場と寺の連携は地域社会の結束を強める効果もあります。
葬儀や供養の場に集まることで、近隣の人々が支え合い、共に悲しみを分かち合うことができます。
これにより、地域全体が温かい絆で結ばれ、より良いコミュニティが形成されるでしょう。
民間の斎場とお寺の連携は、文化や伝統の継承にも貢献しています。
日本の葬儀や供養の慣習は古くからの歴史がありますが、これらの場所が提供する場を通じて、若い世代にも伝統が受け継がれる機会が生まれます。
初七日や初めてのお盆の集まりにも使える斎場
斎場は、日本の伝統的な行事や儀式において大切な場所です。
特に初七日やお盆の集まりでは、故人を偲ぶために家族や親族が集まり、心を込めて供養を行います。
このような特別な日には遺族や参列者にとって心の拠り所となる斎場が求められます。
初七日は亡くなった方が亡くなった日から7日目の日を指します。
この日は故人の冥福を祈り、亡くなったことによる悲しみや喪失感を共有するために集まる日です。
家族や親族が故人の思い出を語り合ったり、供養の儀式を行ったりします。
斎場はこうした大切な瞬間を優しく包み込み、故人との絆を感じる場所として機能します。
また初めてのお盆の集まりも同様に重要です。
お盆は日本の伝統的な行事で、故人の霊が一時的に帰ってくるとされる日です。
家族や親族が集まり、亡くなった方を迎え、感謝の気持ちを込めて供養します。
初めてのお盆は特に感慨深いものであり、故人との別れを改めて感じる時でもあります。
このような初めてのお盆の集まりにもふさわしい場所です。
静かな環境の中で、故人を偲び、心を整えることができるでしょう。
斎場は広く明るい空間や静寂な雰囲気が特徴的です。
故人を偲ぶ集まりにふさわしい落ち着いた雰囲気があります。
また宗教的な要素に配慮した設備も整えられており、さまざまな宗派や信仰に対応できるようになっています。
斎場によっては近くに住んでいる人は割り引きされる
斎場によっては近くに住んでいる人たちに割り引きサービスを提供しているケースが存在します。
料金を安くする制度は地域の人々に対する気配りを示すもので、葬儀や告別式の負担を軽減してくれます。
近隣住民の料金を安くしている斎場では一定の条件が設定されています。
例えば一定の距離内に住所があることや、家族などの葬儀に限定することなどが代表的な条件です。
対象者は居住地を証明する書類の提出を求められることがあります。
料金が安くなる制度を設けると施設と近隣住民との結びつきを強めることができます。
収益性を高めるだけでなく地域社会に対する貢献を示すために制度が設けられています。
葬儀や告別式を行うには多額の費用が必要になるため、料金を割り引く制度は地域住民を経済的にサポートします。
割り引きサービスのある斎場は地域社会において多くの人々から厚い信頼を得ています。
地域に密着した斎場には、他にも風習や習慣を理解した上できめ細かなサービスを提供しているという特徴があります。